バッティングにおけるトップの位置を身につけるためのアイテム、カウンタースイング
その効果を検証するために、まずはフォームがどう変わったかを調査した。
カウンタースイング使用前
カウンタースイングを使用する前は、できるだけバットを立てた状態で振りに行くフォームだった。
カウンタースイング使用後
トップの状態ではバットはほぼ寝た状態になっているが、通常のバットを使う際は、カウンタースイングを使っているときほどには寝ていない。
カウンタースイングで音を鳴らすときは、角度が鈍角になるくらいまで寝ていたので、通常のバットでカウンタースイングと同じ「抜き」のスイングができているわけではない。
それは実戦を考えると、完全にカウンタースイングと同じにする必要はないのだろうか?
また、左手が高い位置に来ていること、上体が深く捻られていることがわかる。
スイングスピードは測定してないので、スイングが力強くなっているかを定量的に示すことはできていないが、できれば測りたい!
とりあえずは、ロングティーなどの練習で飛距離を確認したいと思う。
スイングスピードは、重力と腕の筋力と遠心力によって決まる[1]と論文に書かれていたので、カウンタースイングを使用することによって体の回転による遠心力が高まった可能性は高い。
結論としては、カウンタースイングを使用することでスイングにかかる遠心力が増した、ということになる。
カウンタースイングはトップの位置を身につけたらもう使わなくていいのかというと、それ以外の使い方もあるので、今後はカウンタースイングの第2の使い方を提案していきたいと思う。
以上。
[1]Koike S., Ishikawa T., Willmotto A., Bezodis N.: Direct and indirect effects of joint torque inputs during an induced speed analysis of a swinging motion. Journal of Biomechanics, 86: 8-16, 2019