前回、カウンタースイングをマスターするために丸スイングを提案した。
今回は、別の方法を提案していきたいと思う。
丸スイングでは、バッティングの構えからヒッチとコックによって勢いをつけてバットをトップの位置に持っていくが、今回の方法はV字スイングに近い。
V字スイングとは、ソフトバンクホークスの柳田選手が行っているスイングである。
スイングを縦振りにし、最初はダウンスイング、インパクト後はアッパースイングで打つスイングである。
V字スイングをするにはどうするかと言うと、最初ダウンスイングに持っていきたいので、バットを構えた状態からグリップを真上に上げていく。引くのではなく、ただ単に真上に上げる。
グリップを上げるとヘッドは下がるので、グリップが上がりきったときにカウンタースイングのゴマが鳴り、そこからスイングすると音1回スイングと同じ動作になり、音1回スイングのコツがつかみやすいのではないかと思う。
ヘッドを下げた打ち方としては、ホーライスイングでも提唱されていて、これによりヘッドを立てて打つことができる。
また、元西武のアレックス・カブレラ選手もヘッドを下げた構えから大量のホームランを打っていた
V字スイング、ホーライスイング、カブレラに共通するのはインパクトのときにヘッドを立てて打つことである。
ただ、この方法はカウンタースイングが本来目指している、「抜き」による音1回スイングとは異なるので、カウンタースイングの完全マスターではないのだが、完全マスターに近づくための最初の一歩としてはいいのではないだろうか。
以上。